雨漏検査

雨漏りの実情・・・

 

 

私たち便利屋和歌山エムズサービスは、年間十数件の「雨漏検査」をしていますが、「雨漏り」と言いながら屋根に登ることは、2件程度しかありません。その他の多くは「壁」または「開口部」での検査が大多数を占めています。

 

多くの建物を見てきて言える事は、「雨漏り」=「屋根の不具合」と考える方があまりにも多いのではないか?ということです。

 

確かに、屋根の不具合で「雨漏り」する建物もあるのですが、大多数が「開口部」周りの不具合が原因での「雨漏り」です。つまり、「壁と開口部」の防水納めが不十分なのです。

 

この辺りの実情を文字に起こすのは、難解なことですが・・・。

 

「壁と開口部」の防水納まりというのは、簡単に説明すると、

 

1.外壁合板下地の上に、「アルミサッシ枠」が取り付く。

2.サッシ枠の上に、「防水テープ」を貼る。

3.防水テープの上から、「透湿防水シート」を押える。

 

ということである。

 

ここで、「雨漏り」の原因となる不具合になりそうな部分はドコだろう?建築に携わってる読者なら「ピンと」きている事だろう。

 

そう、2.の工程の「防水テープ」である。

 

防水テープは、アルミサッシ枠と防水シートを結びつける大事な部分だが、意外と施工の際「雑な」扱いをされているようだ。

 

今まで、何度となく「防水テープのシワ」による漏水を見てきたのですが、これは厄介なんです。

 

「防水テープのシワ」は、ストロー状になっていて、サッシ枠と防水シートの間を流れる雨水を、少しづつシート内側に流し込むのですが、「少しづつ」なので早期に発見することが難しい。

 

室内に漏水する頃には、壁内若しくは天井裏に大量の水が浸入していた。という具合なのだ。

 

だから、あえて警鐘を鳴らしたい。これを読んで頂いている方々には、「防水テープ」の大事さを改めて考えて欲しい。